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『HOMESTAY』を観てみました。
森絵都さんの人気小説『カラフル』が原作となっています。
『カラフル』は私が小学6年生くらの頃に読んだ大好きな小説。
中学生になってからも、3回くらい読み返したかな?
私に、小説の面白さを教えてくれた作品の一つです。
久しぶりに観る映画、大好きな小説が原作の映画。
期待大で鑑賞スタートです♪
✳︎☆✳︎あらすじ紹介✳︎☆✳︎
主人公は魂。小林真の身体にホームステイ
この物語の主人公はシロという魂です。
なんらかの原因で、
同時期に死んでしまったシロと高校生の小林真。
シロの魂は抽選に当選して、死んでしまった小林真の身体を借りての(ホームステイして)“転生”のチャンスを与えらたことを魂の管理人から告げられます。
“100日以内に小林真が死んだ原因を突き止めること”
これが管理人から課せられた課題。
この課題をクリアすれば、生まれ変わることができる…
しかし、クリアできなければ、シロの魂は消滅してしまう。
シロは無事に課題をクリアできるのか…?
小林真の家族との関係性。
高校生ならではの友人関係や淡い恋心。
揺れ動く不安定な心と、進んでいく日々。
100日間の中でシロが得るものはなにか…?
✳︎☆✳︎感想✳︎☆✳︎
ストーリーを聞くとファンタジー要素が強い作品?と思うかもしれませんが、
主人公をはじめ、登場人物たちの感情がリアルで、とても現実感があります。
真となっての生活を始め、シロが感じることは、
家族への妙な違和感。そして、真はどうやら冴えない奴らしい…。ということ。
幼馴染の女の子には、普通に質問に答えただけで、「会話のキャッチボールがてきている!いつもの真じゃない」と驚かれ、
クラスメイトには、「おはよう!」と挨拶しただけで、異様な目で見られます。
この、はじめのほうのシーンを観ただけで、真がどんな性格だったのか、クラスでの立ち位置などがわかります。
しかし、幼馴染の女の子は優しいし真にとても好意的。(心配して家にも来てくれる)
絵のモデルになってくれた憧れの先輩も真に良い印象を持っているよう。(真は美術部に所属していて、絵がとてもうまい)
真に対する周りからの位置付けは、真自身が作り出してしまっているものだったのかな?と思いました。
(自信がなくオドオドしているから、冴えない扱いをされてしまう)
絵の才能も凄いし、よく知れば真の良さや魅力はちゃんとあって、
だからこそ、幼馴染や先輩も真と一緒にいるんだと思いました。
家族との関係性や、漠然と感じる不安と孤独。
本当の自分がわからない…
自分は誰にも必要とされてない?
若さゆえの不安定さや、自信のなさで周りが見えなくなってしまう…
このような気持ちは、誰もが経験があるのでは?
シロは、真の体を借りて、周りの人と関わり、言葉を交わし、色々なことに気が付いていきます。
“真が何故死んだのかを知る”この課題があるからこそ、
“人の心の中に目を向ける”ことや
“自分の気持ちを言葉にして発すること”
に繋がっていき、真の物語が進み始めたのだと思います。
自分の人生、自分の大切な人だと思うと、なかなか怖くて踏み込めない。
でも、他人事だったら…???
シロは、所詮他人事で、たった100日間のホームステイだと思っているから、踏み込むことができた。行動することができた。
良い意味で、軽い気持ちで生きること…
“人生もっと軽やかに楽しんでいいんだ”
縮こまって身動きが取れなくなった心を爽やかに解きほぐしてくれる…そんな物語だと思います。
不満ばかりの人生だと思っていたとしても、客観的に見れば恵まれていたり、失ってからじゃないと気が付くことができない幸せがあったり。
一歩引いてみることで、見えてくるものがあるのかもしれません。
最後の、管理人の
“人生は所詮長めホームステイなんだから”という言葉。
現実の人生の中で、そんなふうに思えないこともあると思うけれど、
色々難しく考えてしまうときや、踏み出す勇気が欲しいときにふっと思い出すと、少し心が軽くなるような気がしました。
ちょっと重いシーンもありますが、最後にはじんわりと心が温かくなり、心に爽やかな風が吹くと思います。
若い中高生や、お疲れ気味の大人世代にもオススメしたい映画だと思いました♪
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