私は短大生のとき、保育士の資格をとるために保育園実習に行きました。
そのときに、とても印象に残ったベテランの保育士さんの言葉があります。
“察してる、けどあえて何もしない”
実習で1歳クラスに入らせていただいているときのことです。
私の目の前で、取れそうで取れないおもちゃを1歳の子どもが手を伸ばして取ろうとしていました。
私は、「これが欲しいんだね」とそのおもちゃをすぐに取ってあげました。
するとその保育士さんが
「手を伸ばしたら取れた、少しがんばったら出来たという経験をなるべくさせてあげて。小さなことかもしれないけど、その積み重ねが大切なの。察しているけど、あえて何もしないのも大事なんだよ」
当時20歳だった私に、その言葉はすごーく心に刺さりました。
確かに、甘やかすことだけが愛情じゃない
みたいな言葉があるけど、
こんな小さな子ども(ハイハイしてる)にも、
そんなことするんだ?!と。
でも、乳幼児期の環境や関わりが
人間形成の基礎を作ること
生涯影響を与えていくこと
それは、講義でも習ったし世の中にも広く知られていることですよね。
それでも、実際に保育士さんたちの関わり方やお話を聞いて、そこまで深く考えているのだと驚くことがたくさんありました。
あえて何もしないことにより起こること
欲しがってるおもちゃをすぐに取って“あげなかった”としたら、
もう少し手を伸ばしてみよう
ぐぐっと体を伸ばしてみよう
障害になっているものをどけてみよう
取れないよー!と声で訴えてみよう
などと、数々の行動が生まれる可能性がでてきます。
そして、行動するということは、それだけ脳を活発に働かせるということです。
そして、その行動によっておもちゃを取ることができたら…
それはもう1つの成功体験です。
がんばればできるかも?と思う気持ちや、試行錯誤する意欲に繋がっていきますね。
自分を振り返ってみて
当たり前のように思えることもしれませんが、ついついってことはありませんか?
ついすぐやってあげてしまったり…
口を出しすぎてしまったり…(言葉通じる年齢の子どもに対して)
私はありますm(._.)m
このブログを書きながら、また改めて気をつけよう‼︎と決意しました。
バナナの袋をどうするか
今日長男(6歳)が、バナナを食べたいと言ってきたのですが、
丁度そのとき次男(1歳)がクズっていて抱っこをしていたので、
自分で取ってくれる?と促しました。
でも、私は途中でバナナは袋に入っているままなのだと気が付いて
袋はハサミで切らなきゃ破れないかも!と次男を抱っこしたままキッチンに様子を見に行きました。
「袋破れなかったらハサミで切って!」
とアドバイスしようとしたら…
長男は、ちゃーんと引き出しからハサミを取り出して袋を切っていました。
長男なかなか凄いぞ(^^)と思いつつ、さっきのベテラン保育士さんのお言葉を思い出したのでした(^^)
子ども自身が、自分でどうすればいいかを考える機会を奪ってしまうところでしたね。
些細なことが人を作っていく
本当にとっっっても些細なことですが、
こんな些細なことの積み重ねによって
人間の思考力や行動力、脳の使い方などに影響を与えていくのでは?と感じています。
特にさっきも言ったように
乳幼児時期は、
人間形成の基礎を作る上で重要な時期です。
私は子どもに、立派な人になって欲しいとか良い会社に入って欲しいというようは望みはないのですが、
自分自身が、幸せな人生だと思えるように生きて欲しいという願いがあります。
そのためには、想像力を持ってきちんと物事を考えられる人、自尊心があり幸せになるための選択をできる人になって欲しいなぁと思います。
親が子どもの幸せを願うのは当然の気持ちですよね(o^^o)
私も本当に未熟で、子どもから教えられることもたくさん!!
大人だけが子どもに色々と教える立場だなんて思いませんが、
子どもたちが将来幸せに生きていくためのサポートを、
“少しでもできたら”という気持ちで日々育児をしています。
と偉そうなことを言いつつ、
あー、イライラして酷いこと言った…
あー!また怒りすぎたぁ!
と反省も多く
そんな人間感溢れる私です。
それでも、
子どものために今何ができのかを
日々考えているのです。
(小田和正のたしかなことの歌詞の最初のほうに出てくるような台詞ですね)あの歌好き‼︎
大人も子どもも、些細な積み重ねが大きなものとなっていきますね(^^)
ついつい、大きなことを見がちですが小さな小さなことを大切にしていきましょう♪♪
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